2013年9月23日月曜日
宝登山神社
【ご祭神】
神日本磐余彦尊(神武天皇)
大山祗神
火産霊神
【訪問メモ】
秩父神社・三峯神社とともに秩父三社の一社。
宝登山山頂には奥宮が鎮座。
拝殿の欄間の彫刻が鮮やか。
【豆知識】
神社の由緒は、いただいたパンフレットによると以下の通り。
今からおよそ1900年ほど前、第12代景行天皇の御代のこと、
とその軍勢が東国地方平定の折、
宝登山に登って神霊を拝したというおはなしです。
日本武尊が兵を従えて宝登山の麓へと進んで行くと、
森の中に岩に囲まれた清らかな泉がありましたので、
尊も兵もこの泉で「みそぎ」をして、身を清めました。
一隊は頂上へ向かって登り始めました。
が、しばらくすると辺りの様子がおかしい事に気がつきました。
そのうちに黒い煙がどっと吹き寄せました。
山火事です。
黒い煙は、あっという間に火の波に変わりました。
尊は兵をはげましながら、ご自分も剣を抜いて草をはらい、
枝を切って猛火と戦いました。
けれども火の勢いは強くなるばかり。
一隊は火の渦に巻き込まれて脱出することが出来ません。
尊の命も危うくなりました。
その時、突然現れたたくさんの白い影、黒い影。
影は風を切って、次々に猛火の中に飛び込んで行きます。
影のように見えたのは、大きな白犬、黒犬です。
犬たちは、荒れ狂う炎の中で火を消し止めようと大活躍です。
そのすさまじさ、ものすごさ、火の勢いは見る見る衰えていきました。
すっかり火が消えました。
犬たちの見事な働きに尊も兵も我を忘れて感嘆していますと、
犬たちは二頭、三頭また五頭と尊の前に集まって、静かに歩き始めました。
さあどうぞ、頂上へご案内いたしましょうというように。
頂上へ着くと、いつの間にか犬の姿はどこにも見えません。
影のように現れた犬たちは影のように消えていました。
「おお、やはりあの犬たちは"山の神のお使い"に違いない。
本当にありがとうございました。」
日本武尊は神様に対し、心より御礼を申し上げました。
頂上からは悠久の天地が、広大・荘厳に眺められました。
日本武尊はこの山を「火止山(ほどやま)」と名づけられ、
"神をお祀りするのにふさわしい、立派なお山"とされ、
「神籬(ひもろぎ)」(御神霊をお迎えするための憑り代)をお立てになり、
神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)
大山祇神(おおやまづみのかみ)
火産霊神(ほむすびのかみ)
の三社をお祀りになりました。
これが宝登山神社の御鎮座の起源であり始まりです。
その後「火止山」は霊場として栄え、
弘仁年中(810-824年)に「宝珠の玉が光り輝きながら山上に飛翔する」という神変が起こり、
山の名と神社の名はこの吉祥事により「宝登山」に改められて今に至りました。
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